《順応するための試合を私は望まざるを得ない》
2020 映像 9分56秒
監督・出演 | 松本夏生
撮影・出演 | 鷹取詩穏
出演 | 金城ちはる 小島ゆか 高橋宙照 徳安慶子 西山京花 三宅珠佳
実況 | 松本良人
近年、インバウンドの増加によって生じる様々な弊害がある。オーバーツーリズムとも呼ばれ、世界的に問題となっている。新大久保と新宿の間に住んでいる私が、実際の日常を過ごす中で感じていることを作品化する事で自分や周囲の人間、そして社会が抱えている問題について考えた。
私自身が、増加する観光客と、様々な種目の試合をする。その時と場合に順応できるように訓練的に体に叩き込み、オーバーツーリズムに対応できるような進化した身体を手に入れようと努力することにした。
日本代表である私(松本夏生)と、ツーリスタ(という架空の国)の代表が出場している試合の様子を、実況しながら見ていく。実況は落ち着いたNHKのスポーツ実況のような男性の声。作品は第1部から第5部に分かれており、それぞれ違う問題にフォーカスした種目のスポーツだ。第1部はゴミの分別について。第2部は混雑で思うように歩けないこと。第3部は満員電車について。第4部は写真を撮る、撮られることについて。第5部は民泊問題について。