《Escape to the[ ]》
 2019 映像インスタレーション 
アートパス2019~藝祭EXHIBITION~ 出展作品

テーマは東京一極集中について。2部構成からなるインスタレーションである。1部は取手で集めた虫たちを東京へ放つプロジェクト。ドキュメンタリー風の映像と、虫捕りに使った道具のインスタレーション。実体験が元になっていて、その時の様子や、計画のドローイングと、イメージをわかりやすく伝えるためオブジェクトも制作した。2部は都会のオフィスワーカーをグリーンバックで田舎の風景を合成し、強制的にテレポートさせた映像。実際に使ったグリーンバックと、国勢調査などの人口と都市関係に関する資料とドローイングも展示した。
このテーマに至った経緯は、実家のある新宿から藝大取手キャンパスまでを行ったり来たりする毎日で通勤通学ラッシュ時の乗車率の違いに戸惑っている。ずっと都会育ちだった私にとっては、こんなにも都心と郊外の差があることが不思議でたまらなくなった。そして人口と都市の関係に興味を持ち始めた。リサーチをしていく中で、もう取り返しのつかないほど東京一極集中は深刻化し、格差は広がっていく一方であることを知った。毎日長い距離を移動する中で感じた危機を、しっかりと繋ぎ止めるために作品にしようと思った。
[Section1] 
Tokyo ◀︎ Countryside
[Section2] 
Tokyo ▶︎ Countryside
Back to Top